今回は「人助けビジネス」という商材について解説していきます。

これから副業をはじめて収入を増やしたい、収入が入ってくるルートを増やしたいと考える方に対してオンラインセミナーを催す案件のようです。

セミナー自体が勉強になる内容であれば良いのですが、ただ会員が交流をするだけで高額な費用を請求されたり、講座内容が具体的ではなく精神論的な内容で終わるような悪質な案件もあります。

最近は様々な企業が社員に対して副業を容認するなど、自社での仕事以外の経験を積ませることを良しとする風潮になりつつあります。

もちろん副業に取り組むことで収入が増えるので、様々な商材が注目を集めつつあります。

単純作業的な副業やポイ活などに取り組む方が増えている中、投資やMLMに付随するオンラインセミナーを受講させて専門知識を身に着けさせようとする案件も注目されています。

確かに稼げる知識を習得できたり、何らかのスキルを身に着けたうえで稼げるようになるなら、セミナーに参加する価値は十分にありますよね。

基本的には、稼げる商材は明確なビジネスモデルが提示されており、過去の実績などのエビデンスも堂々と開示される傾向があります。

そのため、情報商材は「パターン化」されている部分が多いため、LP上で紹介されている説明を見て、ある程度稼げるか稼げないかを判別することは可能です。

しかし「登録するだけで稼げる」「スマホ一台あれば稼げる」等といった安易な誇大広告を使用して集客する悪徳商材が増えている問題もありますので、この記事では人助けビジネスが本当に稼げる価値のある案件なのか調査を進めていきます。

基本的に人助けビジネスは、オンラインセミナーの紹介案件ですから、実際にセミナー内容をチェックしないことには分からない部分が多いのは事実です。

人助けビジネスのLPを見るだけではあまり具体性がなく分かりにくいため、参加する前に、本記事を参考にしていただければ幸いです。

人助けビジネスとは?

株式会社online(比嘉友彦)が手掛ける「人助けビジネス」はビジネスセミナーです。

オンラインセミナー等、知識やマインドを高めるための講座は結構たくさんあります。

今回はセミナーを受講して「稼げる力」を習得し、高収入を得ようという趣旨があるようです。

早速LPの内容をまとめていきます。

「参加者の約8割が平均97万7,421円を稼ぐことができたセミナーに無料参加可能」
「1450名の方が挑戦し、その方々は2ヶ月以内に平均97万7421円稼げている」
「数ヶ月で数百万円稼げたというユーザー多数」

LPでは以上の説明がされております。

本当だとしたらかなりの優良案件ですよね(笑)

しかし今のところ具体的な情報が載っていない印象もあります。

さらに「16以上のビジネスに手を出して1円も稼げなかった人が2ヶ月で806万円稼げた」といった説明が続きますが、具体的なビジネスモデルが明確ではありません。

「どんな手であろうとも、結果を出す人は出すし、出せない人は出せない」とあるように、マインドは重要ですし、「稼ぐ意志」がなければどのような手段を用いても大した成果が出ないのは納得できます。

しかし、人助けビジネスの具体的なビジネスモデルや過去の実績が明確になっていない以上、人助けビジネスに取り組んだら稼げるようになるかどうかは、正直言って微妙なところです。

また、「人を幸せにして稼ぐ」「都合がいい時間に稼ぐ」「親切なサポート体制あり」とも説明されていましたが、LPを見る限りはとにかく抽象的で怪しさ満点です。

価値のある商材かどうかは、実際に登録作業を進めて検証していきます。

人助けビジネスの登録検証

比嘉友彦(株式会社online)の人助けビジネスに申し込み手続きを進めていきます。

オンラインセミナーの受講がメインの内容で、まずは希望の日時を入力します。

セミナーは録画ではなく、生配信される可能性があり、所要時間は一時間半程度です。

講座はパソコン・スマホどちらでも受講できますが、対象者は「これから副業を始めたい方、いつかは独立・起業したい方、人に喜ばれる方法で稼ぎたい方」という条件があります。

条件があると言いつつ「副収入を得たい」と考える方は誰もが対象になるような言い方ですね。

オンラインセミナーの内容は、「参加者の約8割が平均97万7421円を稼ぐことのできた『結果を出せる自分』になるための方法をお教えします」とあります。

どうやら人助けビジネスは稼ぐための具体的なノウハウやビジネスモデルが提供されるのではなく、稼ぐためのマインドを高めることを目的とした、いわゆる精神論的なセミナーとなります。

どっちかと言えば自己啓発本の方が価値がありそうに感じるため、参加する必要性を感じられないのが正直なところですが、検証として「無料でセミナーに参加する/クリックで詳細を確認」から進んでいきます。

受講料は「3000円→無料」とのことで、普段は3000円のところ、今だけキャンペーン適用中らしいです。

また、「お申込み多数の場合には、急遽締め切らせていただく可能性がございます」との文言もあり、早く申し込むように誘導している印象を受けます。

実際に希望日時、名前、メールアドレスを入力したところ、比嘉友彦(株式会社online)からメールが届きます。

「申込日時の確認」「WEBセミナーの視聴ページ」ということでリンクが送られてきますが、視聴できるのは当日の決まった時間帯だけに設定されていました。

申込日時を過ぎてしまうと、「申し訳ありません 視聴期限が過ぎてしまいました」とのメッセージが届き、再申し込み手続きが必要になります。

次にWEBセミナーを実際に視聴したところ、生配信ではありませんでした。

「それなら申し込んだ方がいつでも視聴できるようにしておけば良いのではないか?」と思いますが、業者的には視聴可能時間を絞ることで特別感を演出する狙いがあるようです。

人助けビジネスに参加した人がどれだけ稼げるようになったかについて解説されまして、
「会社員をしながらのチャレンジで、月収以上を稼ぐことができました」
「チャレンジ期間で161万円の収入に!」
というような口コミ的な情報が出ていました。

他にも、
「子どもとの時間を優先したいので楽しめることだけやっています」
「次のキャリアを探していた時に人助けビジネスを知り、組織に属さず稼ぐ力が身についたので独立」
等と成功者と呼べそうな雰囲気の口コミが並びます。

他には「承認欲求の重要性」ということで、他者から認められたい欲求は最も重要という抽象的な説明が続き、結局セミナー内で具体的な内容を明言されることはありませんでした。

最終的には、高額なバックエンドへ誘導されます。

「リカレント・ビジネスカレッジ」という580000円の高額商材を営業されます。

本当に稼げる商材なら払っても良いのですが、人助けビジネスのコンセプトは「稼ぐマインドを身に付ける」的な内容なので、リカレント・ビジネスカレッジに取り組んでも収益は1円も発生しません。

マインド養成に58万は高すぎます。

自己啓発本を数冊読む方がよっぽど有用です。

「お試し期間2日で14800円のキャンペーン実施中」とありますが、それでもそこまでの価値があるとは思えません。

当初は無料キャンペーン中という文言で動画視聴させ、高額なバックエンドに誘導していること等を考えると、株式会社onlineの人助けビジネスは詐欺案件で確定となります。

試しに登録だけでもしてみるというのも、個人情報漏洩リスクが高いのでやめておきましょう。

人助けビジネスの口コミについて

人助けビジネスの口コミはほとんど存在しませんでした。

Twitterや Instagram等に情報がない以上は、そもそも参加している方が非常に少ないと分かります。

ただし、情報商材に関するWEBページ上には、様々な情報を見つけることができました。

中でも「人助けビジネスのセミナーに参加してから、一つのビジネスで本業以上の収入を得ることができるようになった」という内容が気になりますね。

先ほどの検証結果で既に判明していますが、人助けビジネスではまず間違いなく稼げません。

逆に個人情報が流出し、様々な業者からひっきりなしにメッセージが届くようになったり、高額なバックエンドに誘導されてしまうなど、リスクが非常に大きくメリットがほとんどない案件です。

つまり、人助けビジネスに関する良い口コミが見られるのは、業者側が意図的に作成したサクラ口コミということです。

詐欺案件で集客するために業者側がよくやる手法ですので、他案件にも通ずるところがありますが、良い口コミをそのまま鵜呑みにするのはやめた方が良さそうです。

人助けビジネスのまとめ

人助けビジネスは残念ながら詐欺案件と確定しました。

登録を行っても稼げるなんてあり得ない状況で、マインドを高めるための精神論的な案件でしかありませんでした。

具体的にどのように収入を得られるのか、そしてビジネスモデルの詳細についても説明がありませんでした。

口コミ情報も業者側が作成したであろう信頼性の低い内容だったため、集団による情報操作を含んだ詐欺案件であることが分かります。

更に、登録作業を行ったところ最終的に高額なバックエンドに誘導されてしまいました。

良く分からないサポートの料金として580000円請求されるので、様々な詐欺案件の中でも非常に危険度の高い部類に入ります。

情報商材は稼げる案件はもちろん収益を確保することが可能です。

例えばFX自動売買システムでも、過去の実績や具体的な投資先等の情報を明確に開示している優良案件であれば成果を出しやすくなる傾向があります。

大切なのはその商材の詳細情報をしっかり開示しているのか、過去の実績等をしっかり開示しているのか、という点になります。

とにかく情報商材の業界は稼げる商材は稼げて、稼げない商材は稼げないという二極化が進んでいます。

その現状に乗っかって詐欺業者も増え続けているという現実があります。

せっかく副業に取り組み努力したとしても、詐欺案件に引っかかってしまったら本末転倒です。

時間やお金を無駄にしないためにも、業者と案件選びには慎重になっておくことをおすすめします。

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