副業案件としてはアフィリエイトから投資案件まで、様々なジャンルが存在していますが、初心者でも簡単にできるよといった説明には注意が必要です。
もちろん誰もが最初は初心者ですし、知識や経験がなければ成功しないということもないのですが、絶対的にある程度の作業量、努力量は必要になります。
特に一日○○時間の作業で○○万円稼げるだの、自動売買システムを購入し、サポート料を支払えば収益が上がるという説明にはもっと注意が必要です。
その辺もある程度勉強することで、ちゃんとしたシステムを選べる基準を持てるようになっておく必要があるからです。
稼げない案件などいくらでも存在します。特に仮想通貨関連であれば、より一層の注意が必要となります。
さて、仮想通貨業界において、48ホールディングスにて開発されたクローバーコインが気になる方は多いのではないでしょうか。
様々な情報が飛び交っており、特にネガティブな情報が多いため、気を付けなくてはと思いますよね。
そこで本記事では、中田義弘率いるクローバーコインがどういう経緯で詐欺コインと呼ばれるようになったのか、全体像について解説していきます。
本記事を参考に、仮想通貨を選ぶ際の基準について考えていただけると幸いです。
中田義弘のクローバーコインとは
クローバーコインは、48ホールディングスで開発された仮想通貨です。
2017年頃から話題となり、当時はビットコインを持ち込んだ人物によるプロデュースや、購入した際のリップル特典などを上手にアピールしていたこともあり、各方面から注目を浴びていました。
そんな折に運営会社である48ホールディングスに強制捜査が入ってしまいます。
セミナー等に足を運ぶ人も多く、一定の支持を集めていたのですが現在日本国内で購入することはできなくなってしまいました。
48ホールディングスは北海道に所在する企業です。
2017年9月札幌本社へ国税庁及び消費者庁の強制捜査が入ったことにより、2017年10月3日の販売終了を最後にクローバーコイン関連の動きは完全に停止している状況です。
強制捜査はかなり大掛かりな事案であるため、日本経済新聞等のメディアからも大々的に取り上げられ、その結果多数の投資家から返金・退会要求が殺到した経緯があります。
それ以降復活のきざしは見えてきません。
もともと48ホールディングスは札幌市のWEBコンテンツメーカーでした。
他にもネットビジネスを展開していましたが、クローバーコインでの騒動が大きすぎて、再起不能状態となっています。
中田義弘のクローバーコインの発表
クローバーコインに関して、48ホールディングスは2017年10月27日に販売時における告知内容をはじめ不備があったとして特定商取引法に基づいた措置命令を受けたと発表しています。
さらに2017年11月15日には、クーリングオフ期間に関わらずお客さまへの返金対応を進めていくと明かしています。
しかし翌年2018年の2月にはバウヒニアでクローバーコイン上場が決まったとお客さまに説明したものの中止となり、その後連絡が取れなくなってしまいました。
バウヒニアでの上場中止からは、公式サイトにおいても更新情報が出たとしても夏季・年末年始の休暇についての周知事項が公表されるくらいで、クローバーコインの返金に関する情報は出ていません。
そのため最終的には、強制捜査を受けているにも関わらず返金対応を受けられなかった人が増え、クローバーコインの評判が下がっていった経緯があります。
中田義弘のクローバーコインの特徴について
クローバーコインは、ビットコインを日本へ持ち込んだ人物によるプロデュース、購入によるリップル特典などのメリットが注目されていました。
1つ目のポイントとして「レベルアップができる」という点です。
自身の売却量に応じてクローバーコイン会員レベルを上げることができるルールがあり、購入し置いておくことで資産価値上昇すれば資産を増やせるだけでなく、他の利用者に紹介して購入してもらうことで購入額の60%を報酬として受け取れる仕組みとなっていました。
購入して利益上昇するパターンがいろいろあるため、多くの利用者が興味を持ったようです。
2つ目の特徴として「日本のビットコイン第一人者がプロデュースをした」という点です。
48ホールディングス副社長の中田義弘氏は日本にビットコインを持ち込んだ人物として有名になっていました。
仮想通貨の実績を多数持っているということで、多くのユーザーが中田氏を信用したのではないかと思われます。
ただ、中田氏がビットコインを広めたという情報は、実は根拠がなく本当かどうか怪しいと言われています。
3つ目の特徴として、「購入することでリップルをプレゼント」という特典を用意していました。
クローバーコインでは購入額の2割相当のリップルを無料でもらえるキャンペーンを打ち出していたため、一気に知名度が上がったと言われています。
特に2017年にクローバーコインが登場したあたりにはリップルの知名度も上がってきており、48ホールディングスとしてもリップルとのセットで顧客を獲得する狙いがあったようです。
しかしここで問題となるのがクローバーコインに関する募集方法です。
当然リップルは他の仮想通貨取引所においても手に入れられるものですが、48ホールディングスはセミナー等の場で「自社でしか購入することができない」といった説明をしていました。
これは虚偽の説明となってしまうため、問題となり消費者庁も動き出した経緯があります。
中田義弘のクローバーコインが詐欺と言われる理由
クローバーコインが詐欺だと言われる理由の一つに、マルチ商法を取り入れての募集があったことが挙げられます。
新たに会員を紹介してクローバーコインを購入してもらえれば、購入額の60%を紹介者が報酬として受け取れる仕組みがあり、ねずみ講として会員を増やしていった経緯があります。
ちなみに購入額の60%というのは相場から考えてかなり高額であり、そもそも運用が成り立つのか怪しいレベルです。
他にも「絶対に儲かる」という言葉を多用して広告打ち出しやセミナー活動を行っていたことが問題となりました。
48ホールディングスのセミナーに参加した人からリークがあったようですが、その結果消費者庁及び国税庁が48ホールディングスの札幌本社へ強制捜査を行い、日本経済新聞に報道されてしまいました。
そもそも投資自体不確定な要素が多く、儲かるときと儲からないときがあるのは自然なことです。
絶対という言葉を使うのではなく、経済の動向やコインの変動をしっかり見極めるための情報を収集し、あまり短期的に見るのではなく長期的に投資していくような対応が大切です。
クローバーコインの投資手法だとただのMLMでしかないと言わざるを得ません。
最終的に返金対応をするとの声明を発表しましたが、お金を返してもらえない人が多数です。
担当者と連絡も取れなくなっているため、トラブルの解決にはかなりの時間と労力がかかりそうです。
ちなみにMLMの上位層にいた人達は、相当な利益を確保しているようです。
そういった点からもクローバーコインは信頼を失ってしまい、再起不能状態となっています。
中田義弘のクローバーコインまとめ
48ホールディングスのクローバーコインは、2017年に開発された仮想通貨ということで話題となり、当時はビットコインを持ち込んだ人物によるプロデュースや、購入した際のリップル特典などを上手にアピールしていたこともあり、各方面から注目を浴びていました。
特に自身の売却量に応じてクローバーコイン会員レベルを上げることができる制度があり、購入し置いておくことで資産価値上昇すれば資産を増やせるだけでなく、他の利用者に紹介して購入してもらうことで購入額の60%を報酬として受け取れる仕組みとなっていました。
仮想通貨としてのクローバーコインの実力がどれほどのものだったか、今となっては分かりませんが、そもそもMLMの仕組みを採用したビジネスモデルであるため、新たに始めた人は稼ぎにくいのは当然のことです。
最終的には初期メンバーなど、クローバーコインを立ち上げた当初のメンバーのみが儲かっただけでした。
最近の副業・投資ブームに乗って、仮想通貨等を購入する仕組みにMLMを導入している業者は案外多いので注意が必要ですね。
また、クローバーコインに関しては「絶対に儲かる」という言葉を多用して広告打ち出しやセミナー活動を行っていたことが大問題となりました。
48ホールディングスのセミナーに参加した人からリークがあったようですが、その結果消費者庁及び国税庁が48ホールディングスの札幌本社へ強制捜査を行い、日本経済新聞に報道されたことにより、事実上クローバーコインは破綻となっています。
特に投資案件ですから「絶対」という言葉を使うのはコンプライアンス的に問題ですし、48ホールディングスの運営の体制が整っていなかったのかなと想像できます。何となく良さそうな案件は数多く存在しますが、新規参加者が儲からない仕組みになっているケースは多々あります。
せっかく副業の時間を捻出しても、そのような結果に終わるのは非常に残念ですので、取り組む前に十分に検討いただくことをお勧めします。