仮想通貨投資が身近なものになってきていますが、仮想通貨に絡む詐欺や悪質な副業も増えてきています。
投資系の悪質案件は参加してしまうと大金を失う可能性もあるので本当に注意が必要です。
今回検証するスマキャンですが既に怪しいとの声が上がっている通り、少し調べるだけで危険なポイントがどんどん出てきました。
仕掛け人や運営会社にも首をかしげたくなります。
それではスマキャンについて詳しく見ていくことにしましょう。
スマキャンのような怪しい仮想通貨案件に注意
最初のところでも触れていますがスマキャンは仮想通貨、しかもまだ上場前の仮想通貨がからむ案件です。
入り口となるネットの広告には仮想通貨のかの字もないので、気軽にできる副業だと思って参加した方達が知らず知らずのうちに仮想通貨投資に巻き込まれていくことになります。
仮想通貨の投資に関心がある方もいるでしょうが、上場前の仮想通貨を使った詐欺まがいの案件が後を絶ちません。
しかもスマキャンの仮想通貨は怪しいうわさが絶えないビットキャッスルなる取引市場も絡んできます。
ビットコインに代表される既に上場されている仮想通貨は誰でも市場から価値やレートを確認できますが、上場前の仮想通貨だと価値が全くわかりません。
高額な配当がつくといわれたところで、そんなもの上場してみないと実際のところはわかりませんよね。
実際に『絶対値上がりする』といわれて売られていた上場前の仮想通貨が、上場後にみるみるうちに値下がりして多大な損害を出すといった事例が実際に発生しています。
スマキャンの仮想通貨Growが今後どうなっていくかはわかりませんが、過去の悪質案件とあまりに似ている点が多く仕掛け人が過去にしかけた案件も曰く付きなことがわかっています。
少なくとも安心して自分の資産を預けられる案件ではないのかなと思ってしまいます。
スマキャンの仕掛け人寺澤英明氏
スマキャンの仕掛け人として顔出しで登場するのは寺澤英明さんです。
とはいってもこの方は特に有名人でもなく、ネット上でもあまり名前を目にすることはありません。
広告で紹介されている経歴はこうなります。
・外資系証券会社に勤務経験あり
・テクニカルアナリストの資格あり
・コンサルとして400名以上の生徒を既に稼がせている
テクニカルアナリストは実際にある国際的な資格で、株式などのレートをテクニカルな指標を使って分析する技術を持つ方に与えられます。
日本では数千人しか持っていない資格なのですが、ただ寺澤英明さんが本当にこの資格を持っている証拠は出てきませんでした。
また400人も成功した生徒がいるなら誰かが寺澤英明さんについて発言していてもおかしくないのですが、SNS等でも特に評判は見つかりません。
正直実態が見えにくい方だなと思ってしまいます。
寺澤英明氏の過去案件も怪しい
実は寺澤英明さんはスマキャンより前に別の仮想通貨案件を世に出しています。
NEXTなる案件なのですがスマキャンとそっくりな宣伝方法で、バックエンドとしてOrbitなる仮想通貨を販売していました。
Orbitoもやはり上場前の仮想通貨で、絶対稼げるかのような宣伝がなされていました。
・保有することで毎日0.4%の配当が入る
・上場後値段が跳ね上がる
こういった触れ込みで販売されていたのですが、実際に配当を手にした方はおらず上場後に価格が大暴落しています。
もちろん購入した方はかなりの損害を受けたのですが、保証も返金も行われていません。
この顛末だけで十分スマキャンに参加しない理由になると思うのですがどうでしょうか。
謎に包まれたスマキャンの運営会社
スマキャンの運営会社なのですが、広告が出始めた当初は特商法に基づく表記が不十分でわかりませんでした。
ただ特商法のない投資案件はそれだけで論外と判断されることもあり、後からシンガポールにある会社が運営元と明かされています。
ただ住所は海外なのに公開されていた電話番号は日本の携帯電話の番号など、見るからに怪しい点が多いです。
また海外の会社が運営している投資案件はいざという時の返金手続きが日本の会社相手の時とは比べ物にならないくらい大変なので、かなり慎重に判断する必要があります。
しかも公開されている住所がシンガポールのレンタルオフィスなので、この会社本当に運営実態があるのかどうかも疑わしいですね。
日本法人はないのに少なくとも日本の携帯電話片手に対応する人だけが日本国内にいるのもちょっとおかしいですね。
仕掛け人の寺澤英明さんも怪しければ運営会社も怪しいとなると、スマキャンがますます危険に見えてきます。
スマキャンの広告内容
スマキャンの広告は動画サイトやSNSに上がっています。
先程も触れたようにこの広告はまさか仮想通貨が絡んでくる案件とは思えない内容で、かつ非常に怪しさが溢れています。
・実践者全員が1ヶ月以内に稼げた
・誰でも最初の月から月収40万円を目指せる
・500名以上が実践し再現率100%
・新時代のオーナー権利収入
・必要なのはスマホ1台だけ
月収40万円を『目指せる』なので、参加者が誰でも40万円稼げるわけではないでしょう。
極端な話1円でも稼げたらとりあえず『全員稼げた』にはなりますしね。
ただ広告を流し読みしてしまうと『参加したらみんなが40万円稼げる』と勘違いして参加してしまう方も居そうですね。
仕事内容はオーナー権利収入としか表現されていませんが、無料モニターに応募することで初期費用無しで始められるといいます。
ただ仮想通貨がらみの案件なので、もちろん無料ではありませんのでお気を付けください。
スマキャンへ参加する手順
スマキャンへの参加するにはまずLINE登録が必要です。
公式LINEと繋がるとまずアンケートに答えるようにメッセージで指示されます。
このアンケートは性別などごく簡単な内容ですが、逆になぜこんなどうでもいいアンケートに参加させられるのか謎でした。
そうするとスマキャンを始めるにはさらにWEB説明会への参加が必要なこともわかります。
何とWEB説明会参加から3ステップで収入が発生するとのことなんですよね。
1,WEB説明会に参加
2,LINEを毎日チェック
3,WEBオーナー収入で40万円を目指せ
いくらなんでもLINEチェックだけで月に何十万円も稼げないと思うのですがどうでしょうか。
恐らく広告にあった初期費用無しはこのWEB説明会が無料との意味なのではないのでしょうか。
ただ副業案件で度々登場するWEB説明会やセミナーは、参加者を囲い込んで高額商品を買わせる罠であることが多いです。
スマキャンのWEB説明会だけでは稼げない
スマキャンのWEB説明会ではやはり高額商品が登場するようですね。
やはり説明会参加後にLINEさえ見ておけば稼げるなんてことはありませんでした。
当たり前ではあるのですが広告に書いておいてやっぱり違うのは通用しないですし、普通に誇大広告でしょう。
スマキャンオーナークラブなるもので、ここにきて初めて仮想通貨が出てきます。
これも広告の方法にかなり問題がある気がしますね。
スマキャンオーナークラブに加入するとこんなことができるようです。
・仮想通貨Growを購入
・日利0.1%の配当アリ
仮想通貨GrowはWEB説明会の段階ではまだ上場前の仮想通貨ですが、2023年に上場が決まっているとの説明がなされます。
そしてなんと上場時に価格が10倍になるとも宣言されるんですよね。
ただ上場してすぐに価値が10倍にもなる根拠は何も説明がありません。
普通に考えるとよくわからない業者が作った名前も知られていない仮想通貨なんて、ロクな値がつかない方が自然ですよね。
また配当が日に0.1%なんてあり得ない数字です。
こういった常識外れな異常に高い配当が登場する投資案件はそれだけで要注意です。
ただこれだとGrowを沢山購入すればたしかに最初の月から配当が出て稼げるように思うかもしれません。
広告にあったオーナー権利収入はこの配当のことを指しているんでしょう。
でもこういった案件の配当は出たらすぐ引き出せるものではないはずです。
額面上は利益が出ているように見えても懐は潤わないなんてことになりかねないので気をつけたいです。
そしてこれって寺澤英明さんの散々な評価を受けた過去案件NEXTとまるでコピーしたかのように内容がかぶっていますよね。
寺澤さんが過去の失敗を糧に今度こそ価値ある仮想通貨を作ったとかならいいのですが、スマキャンの広告で過去の失敗について一切触れられてないところを見てもそれを隠して商売したい魂胆が見え隠れしています。
Growも過去案件と同じように上場後に大暴落するのではと心配しない方がおかしいですし、NEXTを知っていてスマキャンに参加しようと思うことはないですよね。
またこのスマキャンの仮想通貨は上場予定の市場も曰く付きだったりします。Growが上場されるのはbitcastle(ビットキャッスル)だとWEB説明会ではっきり言われます。
この市場は手数料0を謳う海外の市場で、ビットコインなどのメジャーな銘柄も含めて50銘柄以上を扱っています。
この市場自体は普通に利用している方も多いのですが、なぜか怪しい詐欺まがいの仮想通貨の上場先に選ばれることが多いんです。
仮想通貨関連の副業案件でこの市場の名前が出てきたら警戒するようにしたいですね。
スマキャンのプレゼント企画は嘘
スマキャンは広告で参加者にAmazonギフト券1万円分をプレゼントするとアナウンスしていました。
でもこれも嘘であることがわかります。
結局Amazonギフト券ではなく、スマキャン関連でしか使えないよくわからないポイントををもらえるだけです。
よく考えたら参加しただけで全員に1万円のギフト券を配るなんて現実的な特典とは考えられないですね。
でも広告に書いてあったのにやっぱり無しはあまりにも不誠実です。
スマキャンは仕事内容も蓋を開けたら全然違う、プレゼントも嘘となると、これでまともな仮想通貨を販売する有料投資案件だったら逆に驚きますね。
投資で再現性100%なんてありえない
スマキャンの広告は首をかしげたくなるような表現が多いですが、一番気になるのは『再現性100%』と言い切っているところです。
でも本来投資に100%なんてありえません。
稼げる人もいればそうじゃない人もいるのが投資です。
こんなこと平気で言えてしまう投資案件は、やはりかなり怖いし信用できないと思うんです。
スマキャンは仮想通貨が上場後絶対値上がりすると説明していますが、これも本当だったら言い切ってしまっていいことではありません。
絶対値上がりすると言って値下がったら詐欺と言われても仕方ないですが、この業者に損害を出した人に補償する用意があるとは思えませんしね。
実際NEXTでは全員稼げたどころか全員損をしています。
スマキャンの口コミ評判
スマキャンは2019年頃から名前を聞くようになった案件です。
知恵袋を見てみるとそこから数年にわたって書き込みが見つかりました。
内容を見てみるとスマキャンに対して否定的な意見がいくつもあります。
逆に参加して本当に毎月配当がもらえているなんて声は全く聞こえてきません。
仮想通貨を持ってるだけで1日0.1%も配当がつくなら自慢したくなるものではないでしょうか。
こんなおいしい話がネットで拡散されないのは不思議ですし、実際スマキャンで稼げている人がいるのかどうか疑問が出てきます。
またブログなどではやはりスマキャンについてネガティブな意見が目立ちます。
評判はお世辞にもよくはないようですね。
まとめ
スマキャンを調べてみると悪質な投資案件によくある怪しい話がゴロゴロ出てきました。
広告にはっきり仮想通貨と書かずにWEB説明会でいきなりそれを買わそうとしてくるところが本当に信用ならないです。
本当に優良な仮想通貨ならこんなだまし討ちみたいな手を使わなくても普通に買い手が見つかりますからね。
100%再現できるも100%値上がりするも信用するに足る説明が何もないので、スマキャンの仮想通貨に期待するのは難しいかなと感じます。