FX初心者や副業を探している方、過去に投資系の勧誘を受けた方へ向けて、近年話題の「FXコウスケ」が提供する自動売買システム「ブライトネス(Brightness)」について、その実態と評判を調査しました。

SNSや口コミサイトで囁かれる詐欺の疑い、不正確な宣伝、悪質な商材販売の手法などを検証し、信頼できる根拠とともに注意喚起を行います。

まずはブライトネスとは何か、そして開発者「コウスケ」と運営会社の関係から見ていきましょう。

FXコウスケと「ブライトネス」とは何か?

ブライトネスの公式ページでは、開発者コウスケ氏が「世界トレードコンテストWTC(ロビンスカップ)」で好成績を収めたことが大々的に謳われています

彼は元ミュージシャンという異色の経歴からトレーダーに転身し、2017年・2018年に世界大会で第3位、2019年に準優勝、そして2022年には首位独走(優勝)といった華々しい実績がプロフィールに記載されています。

この経歴をひっさげ、「FIRE TRADERコウスケ」なる肩書きで最新鋭のFX資産運用システム「ブライトネス」を開発・提供しているというのが表向きの概要です。

ブライトネスは、コウスケ氏のトレード手法を再現し「特別な知識や経験がなくても週に5万円の安定副収入が狙える」と宣伝される自動売買システムです。

システム自体の詳細は明かされていませんが、おそらくMT4にインストールするインジケーター(売買サインを出すツール)ではないかと推測されています。

公式サイト上には利用料金も明記されておらず、詳細を知るにはメールアドレスやLINEで登録して情報を受け取る必要があります。

後述するように、こうした内容不明瞭な状態で個人情報の登録を要求する手法には注意が必要です。

運営会社「プラスビジョン」とコウスケ氏の関係

ブライトネスの販売・運営主体は「株式会社プラスビジョン」という法人であり、コウスケ氏はその開発者という位置付けです。

特定商取引法に基づく表記によれば、プラスビジョン社の代表取締役は竹内健介氏、所在地は「東京都港区南青山2-2-15 WIN青山531」、連絡先メールアドレスは「info@brightness-official.com」と記載されています。

電話番号の記載はなくメールのみという点も不安材料の一つです。

実際に所在地の「WIN青山531号室」を調べると、バーチャルオフィス(貸し住所)として利用されることが多い建物であることが確認できます。

プラスビジョン社は短期間で所在地を何度も変更している形跡もあり、会社の実態が掴みにくい印象を受けます。

資産運用サービスを謳う企業がバーチャルオフィスを拠点としている点には疑問が残り、万一トラブルが発生した際に適切な対応が取られるのか不安を感じざるを得ません。

コウスケ氏本人と代表の竹内氏が同一人物かは定かではありませんが、少なくとも運営会社の実態が不透明であることは念頭に置くべきでしょう。

SNSや口コミサイトでの評判

ブライトネスに関する評判をSNSや口コミサイトで調査したところ、肯定的・好意的な声は見当たらず、むしろ注意喚起や否定的な内容が多数を占めています。

利用者を名乗る口コミでは例えば次のような声がありました。

「コウスケさんのシステムを利用しましたが儲かっていません。むしろマイナスで最悪です。」

「ブライトネスは怪しいでしょ。輝かしい経歴ばかり打ち出して具体的なサービス内容がないのは詐欺のお決まりパターンじゃん(笑)」

実際、「毎週5万円の利益」という触れ込み通り稼げたという報告は一切確認できませんでした。

Xや投資系掲示板、レビューサイトを見ても、ブライトネスを使って利益を出せたという具体的な体験談は投稿されていないのが現状です。

その一方で「内容が不明で危険」「経歴が怪しい」「会社の拠点が安定しない」といった不信感を示す書き込みや動画が複数見つかります。

要するに、市場の評価としては「評判は極めて悪い」と言えるでしょう。

また、コウスケ氏自身の過去の商材にまで目を向けると、評価はさらに厳しいものがあります。

彼はブライトネス以前にも「メビウス」「アストラル・ファイア」「プロトリFX」「ビリオンバレットFX」等のFX情報商材を販売してきましたが、その利用者からの評価はいずれも芳しくなく、「全く利益に繋がらなかった」という声が多く寄せられています。

これら過去商材の販売には、悪名高い情報商材マーケティング会社であるクロスリテイリング株式会社とのコラボ(提携)があったとも指摘されています。

総じてネット上の口コミを見る限り、コウスケ氏およびブライトネスに対する信頼できる高評価は見当たらず、「稼げない」「怪しい」という否定的評価が大勢を占めているのが実態です。

購入者から報告されている具体的なトラブル例

ブライトネス購入者の体験談として確認できる具体的なトラブル事例もご紹介します。

特に多いのが、当初の案内と異なる高額な追加料金の要求や、商材購入後のサポート不足に関する不満です。
高額バックエンド(追加料金)の要求: ある利用者の口コミによれば、「コウスケのブライトネスはインチキです。

19,800円でFXサインツールを買わせた後になって『さらに20万円が必要』と言ってくる」とのことでした。

最初は手頃な価格で釣り、後から本当に稼ぐには高額なプランへの加入が不可欠と迫る手法です。

事前の説明なく追加20万円もの支払いを求められれば、初心者は大きな経済的ダメージを受けかねません。

このような不透明な価格体系に対する苦情は他にも見られ、当初の案内とのギャップに戸惑う声が上がっています。

商材どおり運用しても利益が出ない

前述の通り実際に稼げたという報告はなく、中には「資金管理もしながら半年間運用したが結果はマイナスだった。『真似するだけで稼げる』なんて大嘘だ」という厳しい指摘もあります。

せっかく購入したのに利益どころか損失が出たとなれば、本末転倒どころか詐欺に遭ったと感じても無理はありません。

返金対応を巡るトラブル

過去の商材「アストラル・ファイア」では、あまりに稼げないため購入者が怒って返金を要求する騒ぎに発展したケースもあるようです。

SNS上で「マジで返金しろ」と激怒する利用者の投稿が確認されており、コウスケ氏の提供する商材に対する不満が表面化しています。

ブライトネスについても、特定商取引法の表記では「商品の性質上、返品には応じられません」とされていますが、「サポートを受けても動作する状態に至らなかった場合は返金対象」との条件付きで記載がありました。

しかし実際に返金に応じてもらえたという報告はなく、泣き寝入りするケースも懸念されます。

以上のように、購入後に追加の高額プランを勧められる、商材通りに運用しても損失が出る、返金にも応じてもらえないといった具体的トラブルが報告されています。

情報商材購入者を支援する「詐欺返金110番」といったサービスでもブライトネスが取り上げられており、違法・悪質な実態が判明した場合には法的手段で返金請求できる可能性があると案内されています。

詐欺的だと言われる手法や勧誘の特徴

ブライトネスの勧誘・販売手法には、情報商材業界で典型的なプロダクトローンチ手法が用いられていると考えられます。

プロダクトローンチとは、商品発売前に見込み客を集め、段階的に情報を小出しに提供して購買意欲を高めるマーケティング手法です。

ブライトネスの場合、LINE登録後に「第1話」「第2話」...と連続する動画リンクが順次送られてきて、少しずつ興味を引き付けながら最終的に有料プランへ誘導する流れが確認されました。

このように無料動画講座→有料ツール販売という流れ自体は珍しくありませんが、近年この手口を悪用した「プロダクトローンチ詐欺」(存在しない儲け話で事前に支払いをさせる詐欺)も横行しており、十分な注意が必要だと指摘されています。

ブライトネスの宣伝上の特徴としては、「コウスケ氏の華々しい経歴」を前面に押し出し、中身の説明は曖昧にしている点が挙げられます。

先述のようにWTC世界大会での輝かしい戦績やメディア出演歴を強調する一方で、実際のシステムの運用ロジックや具体的な優位性については公式ページ上でも詳しく語られていません。

「実績のあるトレーダーが開発」「世界と戦えるノウハウを詰め込んだ」といった謳い文句だけでは、肝心のサービス内容が不明瞭なため、多くの投資家が不信感を抱いています。

さらに、個人情報の取り扱いにも注意です。

メールアドレスやLINE登録をさせることで見込み客リストを収集し、その後執拗な勧誘が行われる恐れがあります。

実際、他の類似ケースでは、登録した個人情報をもとに「関係者」を名乗る人物が高額有料サービスへの電話勧誘を行っていた例も報告されています。

ブライトネスについても、登録後にコウスケ氏のオンラインサロン(月額約8,000円)や別サービスへの誘導が行われる可能性があるとの指摘があります。

一度個人情報を渡してしまうと、こちらが望まなくても営業メールやメッセージが送り続けられたり、他の商材のターゲットにされるリスクもありますので、安易な登録は控えるべきでしょう。

また、運営会社プラスビジョン社が無登録で金融商品取引業(投資助言業等)に該当するサービスを提供している可能性についても留意が必要です。

ブライトネスが「FX資産運用システム」「FXサインツール」と称して売買シグナルの提供や自動取引を行うサービスである場合、金融庁への登録が必要な「投資助言業」「無登録業者」の問題が生じる余地があります。

現在のところ行政処分等は確認されていませんが(後述)、法令をすり抜けるために「あくまでソフトウェアの提供」という建前にしている可能性も考えられます。

いずれにせよ、確実な利益を保証するような謳い文句で顧客を勧誘する業者には共通して違法・悪質な勧誘の疑いがつきまといますので十分警戒してください。

まとめ

以上の調査から明らかになったポイントをまとめます。

運営者の不透明さ

ブライトネスはコウスケ氏なる人物が開発し、株式会社プラスビジョン(代表:竹内健介)が運営していますが、所在地はバーチャルオフィスで実態が見えにくく、信頼性に疑問があります。

華々しい経歴を謳うコウスケ氏も、その実績(世界大会優勝等)は確認手段がなく信ぴょう性に欠けます。

評判の悪さ

SNSや口コミサイトではブライトネスで「稼げた」という報告は皆無で、むしろ「全然儲からない」「怪しい」「金を返せ」といったネガティブな声ばかりが目立ちます。

過去に同氏が販売した他のFX商材も軒並み悪評で、実績が伴っていないことは明白です。

悪質な販売手法

段階的に無料動画を見せて関心を煽り、最後に高額プランを売りつけるプロダクトローンチ型の手法が取られており、初回購入後に数十万円規模の追加費用を要求される可能性が高いです。

内容の説明が極めて曖昧なまま「誰でも簡単に稼げる」と謳うのは典型的な情報商材ビジネスのやり口で、注意が必要です。

結論として、本記事で検証した「FXコウスケ」のブライトネスは参加・購入を強く見合わせるべき案件です。

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