副業初心者に人気(?)の「チョコレートゴールド」というプログラムをご存知でしょうか。

スマホをタップするだけで毎日3万円稼げると宣伝されており、提供者は「山根陽菜」なる人物です。

一見すると夢のような副業ですが、その実態は非常に怪しいと言わざるを得ません。

本記事では、「チョコレートゴールド」の内容や口コミ、他の副業詐欺との共通点、そして初心者が気をつけるべきポイントを詳しく解説します。

副業初心者の方は、安心して安全な一歩を踏み出すためにぜひ参考にしてください。

チョコレートゴールドとは何か?主な訴求内容と仕組み

「チョコレートゴールド」はスマホさえあれば誰でもできる副業とうたわれており、「1日30秒の作業で毎日3万円ゲット」「年齢性別不問」「今なら利用料完全無料」といった謳い文句が並んでいます。

しかし、公式サイトを見ても具体的に何をして稼ぐのか一切説明がありません。

作業の流れとして「通知が届く → スマホをタップ → 即日報酬GET」と書かれているだけで、何の通知を受けて何をタップするのかすら不明瞭です。

つまり、「スマホをタップするだけで稼げる」というキャッチコピー以外の情報がなく、肝心の副業の仕組みが不透明なのです。

常識的に考えて、そんな都合の良い副業が本当にあれば誰もが飛びつくはずですが、当然ながら現実にそのようなおいしい話は存在しません。

実際、もし本当に“タップするだけで毎日3万円”稼げるなら、参加者が殺到してすぐ募集停止になるでしょうし、長期間にわたって募集を続けるのは不自然ですよね。

以上から、「チョコレートゴールド」の宣伝内容は極めて疑わしいと言えるでしょう。

登録方法は、公式サイトのボタンからLINEの「チョコレートゴールド公式アカウント」を友達追加する形式です。

そしてLINE登録直後に、いきなり「3つのお願い」と称して別のアカウント等への登録を求められます。

その内訳は、
1. サポート:山根陽菜のLINEを追加
2. ボーナス:チョコレートゴールド-SPECIAL-を追加
3. スペシャル特典:メールでゴールデン・デリシャス情報部に登録、というものです

このように複数のLINEやメール登録を同時に要求する手口は、過去の多くの副業詐欺オファーで確認されている典型的なパターンです。

登録者の個人情報を集め、複数の経路で勧誘メッセージを送りつける狙いがあると考えられます。

「チョコレートゴールドは怪しい?」過剰広告と不透明な実態

結論から言えば、「チョコレートゴールド」は非常に怪しい副業オファーです。その理由はいくつもあります。

まず、前述の通り宣伝があまりに荒唐無稽です。

誰でも簡単に短時間で高額収入を得られるかのような謳い文句(「ボロ儲け!!」「タップするだけで即金○円」等)は明らかに誇大広告であり、具体的な根拠が示されていません。

詳細説明が皆無のまま「稼げる」と煽る手法自体、信頼できるビジネスでは見られないものです。

さらに、登録後の動きも不審です。

LINEに登録すると真っ先に「3つの登録」を要求されること自体が怪しいうえ、その後次々に怪しげな副業案件の宣伝が送られてくる仕組みになっています。

実際、チョコレートゴールドの公式LINEからは「みんなで乗り越える!1億円分配キャンペーン」や「5クリックハンター」といった耳障りの良い案件情報が配信されてきました。

また、「サポート担当」の山根陽菜のLINEからも「increase(インクリーズ)」「うまリッチ」「現金3,000万円当たるキャンペーン」など複数の副業オファー案内が届きます。

どれも安全に稼げる保証のない怪しい話ばかりで、実際に調べたところいずれも詐欺まがいの内容**だったことが判明しています。

チョコレートゴールド登録後に配信される副業オファー例。

「1億円分配キャンペーン」では「当選おめでとうございます!」と称して高額配当を謳い、「5クリックハンター」では「誰でも月収100万円以上が可能!!」などといった派手な広告が確認できます。

いずれも具体性に欠け、実現性が疑わしい内容です。こうした過剰な宣伝文句そのものが、本案件の不透明さと危険性を物語っています。

極めつけは、運営者の情報が一切公開されていないことです。

通常、正規のサービスであればサイト上に「特定商取引法に基づく表示」があり、事業者名や所在地、連絡先などが明記されています。

しかしチョコレートゴールドのサイトには販売事業者に関する記載がまったくありませんでした。

これは法律上も問題であるだけでなく、万一トラブルが起きても問い合わせ先がないことを意味します。

どこの誰が運営しているか不明なサービスを信用するのは非常に危険です。

以上の点から判断して、「チョコレートゴールド」はおすすめできないどころか、ユーザーを惑わす悪質な可能性が高い副業情報といえます。

実際、2025年時点ですでに多くの人が「詐欺だ」「怪しい」と指摘しており、複数の検証サイトも本案件を危険視しています。

客観的に見ても、安心して取り組める副業とは到底言えないでしょう。

口コミや評判から見る実際の声

では、実際に「チョコレートゴールド」に関わった人々の評判はどうなのでしょうか。

現時点で公式な利用者レビューはさほど多くありませんが、それでもSNSや副業レビューブログ上でネガティブな声が多数確認できます。

例えば、類似のオファーに登録した方からは「やってみてわかったけど、稼げるとかではなく、毎日何かしらの勧誘を受けるだけ」といった声が上がっています。

実際にチョコレートゴールド(や関連するアカウント)に参加した人からも「参加してみたけど時間の無駄だった。ぜんぜん稼げない!」という口コミが報告されています。

要するに、登録しても自分は稼げず、ひたすら他の副業案件の宣伝メッセージが届くだけだというのです。

中には「個人情報(メールアドレス等)を請求されてるけど大丈夫?詐欺じゃないの?」と不安を訴える声も見られました。

こうした不信感を抱くのも当然で、チョコレートゴールド側はユーザーに利益をもたらすどころか、個人情報を搾取してさらなる勧誘材料にしているだけとも言えます。

実際、複数の検証記事において「チョコレートゴールドは利用者が稼げない仕組み」であることが指摘されています。

「この副業はオプトインアフィリエイト報酬目当てのものなので稼げません」という断定的なコメントもあるほどです。

オプトインアフィリエイトとは、サイト訪問者を誘導して他社の無料オファーに登録させ、1件あたり数百~数千円の紹介料を受け取る手法です。

つまり、チョコレートゴールドの運営者はユーザーを別の案件に登録させる度に報酬を得ますが、登録させられたユーザー側には一切メリットがないのです。

実際に「紹介される副業は稼げないものばかり」であり、「悩むだけ無駄なので、早急にLINEをブロックすることをおすすめします」といった辛辣な意見も見受けられました。

さらに、「軽い気持ちで登録すると大切なお金を失う可能性がある」という警告も出ています。

一見無料のオファーに思えても、次々紹介される案件の中には高額な有料商材やソフト購入の勧誘が潜んでいるケースが多いのです。

実際、「後から高額なバックエンド商品(高額な有料サービス)が待っている可能性もある」との指摘もあり、うかつに進めばお金を逆に搾り取られるリスクすらあります。

被害報告としては、「有料情報がLINEやトークで届き、逆にお金を搾取される展開になりそう」との記述も確認されました。

総じて、チョコレートゴールドに関する口コミ・評判は極めて否定的です。利用者の生の声はもちろん、第三者の検証結果を見ても「明らかに利用しない方が良い」「他人には絶対勧められない」と結論付けられています。

副業初心者で「もしかしたら稼げるかも?」と期待していた方には残念ですが、この案件に手を出すのは危険だと認識しておきましょう。

他の副業詐欺案件との共通点

「チョコレートゴールド」に見られる特徴は、実は他の典型的な副業詐欺案件と共通する点が数多くあります。以下に主な共通点を挙げます。

過剰な謳い文句

「誰でも簡単に短時間で〇万円」「即金で高収入」など、現実離れした甘い言葉で誘う。これは多くの詐欺的オファーに共通し、主に初心者や焦っている人の気持ちを揺さぶる手口です。

具体的な仕事内容を明かさない

「タップするだけ」「ボタンを押すだけ」と動作だけ強調し、何のビジネスなのか説明しない。詳細を伏せることで怪しまれるのを防ぎ、ハードルを低く感じさせようとしています。

LINE追加による勧誘

LINEやTelegramなどで公式アカウントに登録させ、その後プライベートなメッセージ空間で勧誘を畳み掛ける。チョコレートゴールドでも「3つの登録」を経て複数のLINEに誘導し、逃げにくい状況を作っていました。

これはオプトインアフィリエイトと呼ばれる手法で、詐欺的副業案件で頻出します。

特定商取引法の表示欠如

正規の販売業者であれば必ず明示すべき事業者情報(会社名・住所・連絡先等)が記載されていない。

これにより運営者の追跡が困難になり、責任追及を逃れようとしているのは他の悪質案件と同様です。

マルチ商法・情報商材への誘導

勧誘メッセージの先には、高額塾や怪しい投資情報、マルチまがいのビジネスへの登録が待っている場合が多いです。

「チョコレートゴールド」でも「FX自動売買ツール案件(increase)」や「高額当選キャンペーン」など、安全性に疑問のある案件ばかり紹介されました。

結局のところ、他の儲からない案件の客寄せ入口に過ぎないのです。

名前や設定を変えて再登場

悪質な業者は、一度評判が悪くなったりアカウント停止されても、名前を変えて類似の手口を繰り返す傾向があります。

例えば「革命ヘブン」「ゴールドイレブン」「LINE現金バズーカ」等、過去にも似たコンセプトの副業詐欺が次々登場しています。

チョコレートゴールドも単なる一例であり、今後も同じような手口の案件が現れる可能性があります。

これらの共通点を押さえておけば、新たな怪しいオファーが現れても「またこのパターンか」と見抜きやすくなるでしょう。

甘い話には必ず裏があるという基本を忘れず、冷静に対処することが大切です。

特定商取引法の表記はある?販売会社情報の有無

副業情報やネットビジネスのオファーを見る際に、必ずチェックすべきなのが「特定商取引法に基づく表記」(特商法の表示)です。

特定商取引法とは、簡単に言えば通信販売や訪問販売などにおいて業者の不適切な勧誘を防止し消費者を守るための法律で、ウェブ上で商品やサービスを提供する事業者は自社の名称・所在地・連絡先等を明示する義務があります。

ところが「チョコレートゴールド」では、この特商法の表記が一切確認できませんでした。

販売者名も住所も電話番号も記載がなく、運営会社不明のままです。これは先述のように法律違反であり、本来あってはならない欠陥です。

特商法の記載がない時点で、そのオファーは非常に危険と判断できます。

仮に利用してトラブルに遭っても、責任者に連絡する術がなく泣き寝入りになりかねません。

実際に悪質業者の中には最初から連絡先を伏せ、問題が起これば逃げてしまうケースもあります。

信頼できるサービスかどうか見極める基本として、特商法ページの有無と内容確認は必須です。

しっかり運営者情報を開示していない案件は、チョコレートゴールドに限らず手を出さない方が無難でしょう。

なお、「チョコレートゴールド」の場合、こうした表示義務を怠っていること自体がユーザー軽視であり、誠実さの欠片も感じられません。

「真っ当な業者なら会社情報くらいきちんと書くはず。書かないのは何か裏があるのでは」と指摘する声もありました。

まさにその通りで、信用できる企業・団体であれば自らの連絡先を隠す理由は無いはずです。

情報開示がない=何か後ろ暗い事情があると考えて差し支えないでしょう。

まとめ

「副業チョコレートゴールド」は、初心者をターゲットにした典型的な悪質オプトイン詐欺と言えます。

広告の謳い文句は嘘であり、狙いはユーザーを使って自分たちが儲けること。

紹介される副業も怪しいものばかりで、登録すればするほど運営側だけが儲かる仕掛けです。

残念ながら、これに参加しても私たち利用者が安全に稼げる可能性は極めて低いでしょう。

副業初心者の方は、「簡単・無料ですぐ儲かる」といった話に飛びつきたくなる気持ちもあるかもしれません。

しかし、世の中そう都合よくはいきません。

むしろ今回のようなケースでは、知らずに怪しい案件に登録してしまうと二重三重に騙されて大切なお金を失うリスクや、個人情報を悪用されてしまう危険すらあります。

どうか、本記事で紹介したチェックポイントを念頭に置き、冷静に副業情報を見極めてください。

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