株式会社YUI(Yui Production)はライブ配信者(ライバー)やインフルエンサーのマネジメント事務所ですが、副業向けに「在宅内職スタッフ」の募集も行っています。

その仕事内容は一言でいうと、 SNS上でライブ配信者になりそうな人をスカウトすることです。

具体的には、TikTokでライブ配信に向いていそうな女性ユーザーを探し出し、InstagramのDM(ダイレクトメッセージ)でライブ配信アプリ「17(イチナナ)ライブ」の公式ライバーにならないかと勧誘します。

メッセージ内容は 会社が用意した定型文 を使い、相手から返信が来た場合もマニュアルどおりの定型文で対応するとされています。

要するに、自分自身が配信するのではなく、配信者になってくれる人をSNSでスカウトするのが業務です。

このように聞くと特殊な仕事内容ですが、株式会社YUI側は「 誰でも内職感覚でできる簡単な在宅ワーク 」とアピールしています。

公式サイトでも
「24時間365日好きな時間にやりたいときだけ作業できる」
「 ノルマがない のでやりたくないときは自由に休める」
と、非常に柔軟な働き方を強調しています。

実際、出勤の必要もなく 完全在宅 でできる仕事であり、雇用形態もシフトなしの業務委託契約となっています。

主婦やWワークの人でもスキマ時間にできる副業として、多数の人を募集している状況です。

報酬体系と契約形態

報酬は完全出来高制(歩合制)です。

スカウトした相手が実際にライバーとして事務所(YUI)に所属契約してくれた場合に、1人あたり5,000円の成功報酬が支払われます。

逆に言えば、誰も契約につながらなければ報酬ゼロです。月収ベースでは「月2〜4万円程度」という求人情報もあり、あくまで副収入・お小遣い程度の想定になります。

公式サイト上では、
「自宅にいながら安定的な収入」
「月100万円稼ぐことも可能」
といった夢のある数字も謳われていますが、現実にはそこまで稼げる人はごく一部でしょう。

業務は完全成果報酬型で、固定給や時給はありません。

その代わり加盟金や登録料は不要で、初期費用0円で始められる点は強調されてます。

つまり「儲からなければあなたの時間損失以外のリスクはないですよ」という形です。

契約期間については、求人情報によれば期間の定めはなく、辞めたい時に辞められるようです。

ただし株式会社YUIと正式に業務委託契約を結ぶ形になりますので、契約書上の取り決め(守秘義務や禁止事項など)は存在します。後述するように、契約時には特定商取引法に基づく表示や各種規約も提示されるはずです。

YUIの発表によれば、 参加に際して一切の費用負担はない としています。

月会費やシステム使用料、研修費なども無料で、マニュアル完備&サポートありとうたっています。

この点、内職商法によくある「高額な登録料やキット代を払わせる」といった詐欺的手口ではないので、金銭的リスクは小さいと言えるでしょう。

「怪しい」と言われるポイントは?

一見すると好条件にも思える株式会社YUIの在宅内職ですが、ネット上では「怪しいのでは?」という声も少なくありません。

注意喚起すべきポイントをまとめると、次のようになります。

仕事内容が勧誘そのものである点

他人にSNSで勧誘DMを送りつける仕事であるため、人によっては「怪しい副業」「闇バイトでは?」と感じるようです。

実際、Yahoo!知恵袋では「女性にDMで声をかけるなんて怪しい。規約違反のバイトかもしれないし、やめておいた方がいい」という厳しい指摘もありました。

SNSの利用規約上、無差別な勧誘DM送信はスパム行為としてアカウント停止リスクもあります。その意味でグレーな手法と言えます。

「楽に稼げる」とうたわれる点

「未経験OK・スマホでできる・高収入も可能」といった宣伝文句に不信感を抱く人もいます。

知恵袋の回答者は「甘い言葉で誘ってくる」と警鐘を鳴らしており、副業デンジャーなどの調査サイトでも「簡単に高収入は得られない」「成功するには努力と時間が必要」と評価しています。

実際、ライブ配信業界ではごく一部の人気配信者だけが大きな収入を得ているのが現状です。

ある回答者も「配信自体は簡単に始められるけど、収入は安易に考えない方がいい。

しばらくやって時給換算100円とかならやめたほうがいいですよ」と忠告していました。

内職スタッフとしての勧誘業務も同様で、相当数のDMを送ってようやく1人契約に漕ぎつける世界でしょう。

広告にある「1時間で5万円稼ぐ人もいる」というのも机上の空論に近く、実現は極めて困難と思われます。

完全歩合制の収入の不安定さ

前述の通り、結果が出なければ1円にもなりません。

知恵袋でも「給料は歩合制らしいので、全然稼げない可能性もありますよね?」と不安視する声がありました。

もちろん副業なのでノーリスクで始められる反面、 労力に見合わない収入 に終わるケースも十分考えられます。

完全出来高制ゆえにモチベーション管理も自己責任です。サポートがあるとはいえ、「毎日コツコツDMを送り続ける根気」がないと続かないでしょう。

契約上の条件への注意

株式会社YUIと契約する際には、契約期間や違約金、報酬の分配方法などをよく確認する必要があります。

調査サイトによれば、YUIでは契約時に一定期間の拘束がある可能性や、事前に契約料(登録料)の有無などチェックすべき点が挙げられていました。

もっともYUI公式は「契約期間の定めなし・加盟金0円」と謳っているため、少なくとも金銭面で利用者が損をするような契約ではなさそうです。

ただし万一途中で活動をやめる場合の取り決め(ペナルティの有無など)は事前に確認しておくに越したことはありません。

マルチ商法ではないかという懸念

「人を勧誘すると報酬が出る」という仕組みから、一部ではマルチ商法(MLM)に近いのではとの指摘もあります。

Yahoo!知恵袋でも「ライバー勧誘の副業には、内職商法として業者に多額の負担金を支払わせるものや、勧誘1人成功につき報酬が出るマルチの形式のものもある」といった投稿がありました。

YUIの場合、先述のように費用負担は無いので典型的なマルチ商法とは異なりますが、「人を紹介してナンボ」の構造である点は共通しています。周囲から「怪しいビジネスに手を染めているのでは?」と誤解されるリスクもゼロとは言えません。

以上のように、「怪しい」と感じられる主な理由は 仕事内容と収入面 に集中しています。裏を返せば、初期費用がかからない点や一応会社も正式に登記されている点では、典型的な詐欺副業よりは安心材料もあります。

怪しいかどうかの判断は主観にもよりますが、「楽に稼げるわけではない」という現実を理解した上で取り組む必要がある副業であるのは間違いありません。

ユーザーの口コミ・体験談

利用者の声として参考になるのは、Yahoo!知恵袋などに寄せられた質問・回答です。いくつかピックアップして紹介しましょう。

体験談・仕事内容に関する声

「実際にやってみた方いますか?」という質問に対しては、「TikTokで女の子を探してインスタDMで17ライブのインフルエンサー勧誘を定型文で送るやつです!」との回答がありました。

この回答者は淡々と仕事内容を説明するのみで、良いとも悪いとも述べていません。しかし具体的な業務内容(女性をSNSでスカウトする)と報酬額(1人契約ごとに5千円)が明言されており、多くの人がそれを読んで「やっぱりそういう勧誘バイトなんだな…」と認識したようです。

ネガティブな口コミ

前述のように、
「闇バイトかもしれない」
「女性にDMは怪しまれるからやめた方がいい」
といった否定的な意見が目立ちます。

特に安全性や倫理面を心配する声が多く、
「法に触れなくてもSNSの規約違反になりかねない」
「甘い話には裏がある」
といった指摘が散見されました。

また、「広報業務の内職をやろうと思っているが大丈夫か?」という20歳フリーターの質問に対しては、「面白そうだからやってみれば?」という軽い回答もあったものの、多くの共感は得られていません。

やはり大半の第三者から見ると慎重になるべき怪しい副業という印象が強いようです。

ポジティブな(または中立的な)口コミ

株式会社YUI自体の評判について、ネット上で悪質な噂や被害報告は今のところ見当たらないようです。

X上でも「YUIプロダクション所属になりました~」といった配信者側のポジティブな報告が見られるくらいで、内職スタッフに関する酷評は目立っていません。

またYUIに所属するライバーからは
「専属マネージャーの手厚いサポートがある」
「報酬の事務所取り分が0%で100%還元なのが魅力」
といった良い評判もあります。

これは主にライバー側のメリットですが、スカウトする内職スタッフにとっても「事務所自体が健全に運営されているかどうか」は重要です。

その点、YUIは所属ライバーのサポート体制や収益還元で好評を得ている部分もあり、少なくとも
「会社が嘘ばかり」
「詐欺会社だ」
という類の口コミは見当たりませんでした。

総合すると、利用者の声は「稼げる/稼げない」よりも「怪しいかどうか」に話題が集中していました。

実際に大金を稼いだ・全然ダメだったという具体的な成功談や失敗談はまだ乏しい印象です。

副業として歴史が浅く、取り組んでいる人数もそれほど多くないのかもしれません。

今後、実際にこの内職を体験した人のブログやSNS投稿が増えれば、より生々しい口コミが出てくる可能性はあります。

同種の在宅副業との比較・検討ポイント

最後に、株式会社YUIの内職を他の副業案件と比較してみましょう。

まず、典型的な在宅内職(手作業でのシール貼り、アクセサリー組み立て等)では、始める前に材料費や登録料を請求される悪質業者も存在します。

しかしYUIの場合、そうした初期費用は一切不要で、公式にも「加盟金0円・完全無料で始められる」と明記されています。

この点は評価できますし、「内職商法」と呼ばれる詐欺的ビジネスとは一線を画しています。

一方で、報酬体系が 完全歩合給(出来高制)である点は、営業のアフィリエイト報酬型案件やマルチ商法的な副業と共通しています。

例えば、商品を1件売るごとに◯円のバックがある代理店ビジネスや、会員を紹介するごとに報酬が出るネットワークビジネスに近い構造です。

違いとしては、YUIではあなた自身がさらに下位の代理店を勧誘する必要はなく、あくまで最終消費者に近い「配信者」を紹介する単層の仕組みだということです。

その意味で、ピラミッド型に人を増やすマルチ商法よりはシンプルですが、稼ぐためには多数の「人」を動かさなければならない点では共通しています。

また、同じライブ配信業界の副業としては「ライバーそのものになる」という選択肢もあります。

他社のライバー事務所でも、未経験者をSNS経由でスカウトして所属ライバーにするケースが多々あり、YUIもその一つです。

ライバーになれば自分で配信してリスナーから投げ銭等で収入を得る形ですが、YUIの内職スタッフは配信せず裏方に徹する違いがあります。

配信活動には向き不向きがありますし、カメラの前に出るのは嫌だけど在宅で副収入を得たいという人には、ライバーよりスカウト側の方が合っているかもしれません。

もっとも、スカウト側の副業はライブ配信業界ではまだ新しいスタイルであり、その収益モデルの安定性は未知数です。

他の在宅ワーク(データ入力やライティング等)のように確実に作業量に応じた報酬が発生するわけではなく、成果ゼロもあり得ます。

その代わり自分の裁量で好きなときに動け、うまくハマれば青天井で稼げる可能性もあるというハイリスク・ハイリターン型と言えるでしょう。

例えば、月に10人も優秀なライバー志望者を発掘できれば5万円以上の報酬になりますし、そこからさらにスター配信者が生まれれば事務所との契約次第では追加ボーナスがあるかもしれません(※YUIがライバーの収益を100%還元すると謳っていることから、紹介者へのボーナスは無い可能性もあります)。

比較ポイントまとめ

初期投資: YUI内職は初期費用ゼロ。一方、従来型の内職詐欺はキット代などを要求してくるが、YUIはその点安心。

必要スキル:手先の器用さよりもSNSリテラシーやコミュ力が求められる。ネットで声をかける度胸や、相手に響く文章力も多少あった方が有利でしょう。単純作業系内職とは求められる資質が異なります。

収入見込み:コツコツ型の内職(シール貼り等)は時給換算数百円と言われますが、YUIのケースも成功率次第では時給100円以下もあり得ると指摘されています。一方で、大当たりすれば高収入も夢ではない点が両刃の剣です。

信頼性:少なくとも会社自体は実在し、特定商取引法の表記も確認できます。全くの架空求人ではなく、実際に多くの配信者を輩出している事務所です。

他の怪しい副業案件(例: 「スマホぽちぽちで月◯万円」系の正体不明な個人が運営するもの)に比べれば、運営母体の信用度は高いと言えるでしょう。

まとめ

株式会社YUIの在宅内職スタッフ募集は、一風変わった 「ライバー勧誘」の副業です。

決して違法な詐欺というわけではありませんが、楽に稼げるわけではない点を強く認識する必要があります。

高収入を得ている人がいるとしてもそれは氷山の一角で、大多数の副業希望者にとっては地道な割に合わない作業に感じられる可能性があります。

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