世の中にはいろいろなネットワークビジネスがありますが、スターモバイルは格安SIMのネットワークビジネスの代表格ですね。
友達に勧誘されたり、興味を持って調べたりしている方も結構いるのではないでしょうか。
ただネットワークビジネスなので、やはり悪い評判も聞きますし、潰れるとの噂を耳にすることもあります。
始めるなら、
・稼げる見込みがあるのか?
・安全なのか?
それを確認しておきたいですね。
スターモバイルとは
まずスターモバイルについてですが、基本的にはスターサービス株式会社が提供する格安SIMの名称です。
スターモバイルの前身はクジラモバイルで、クジラモバイルでディストリビューターをしていた金家亮さんがスターサービス株式会社を設立して事業を引き継ぎました。
格安SIMには色々な会社がありますが、店舗や公式HPから申し込みするのが、普通に思い浮かぶ契約方法でしょう。
ただスターモバイルの場合、ショップや公式サイトはなく、スターモバイルの会員から勧誘を受けて加入する形になっています。
いわゆるネットワークビジネスですね。スターモバイルのネットワークビジネスについては、後からじっくり説明しますが、ここではまず格安SIMの料金プランを紹介しておきましょう。
3つのプランから選べるようですが、価格は全て月額4,980円です。
・Sプラン:(20G 通話かけ放題)
・Dプラン:(60G)
・スターWi-Fi:(1日3GまでのポケットWi-Fi)
格安SIMって、キャリアのプランより安く契約できるのが魅力だと思うのですが、スターモバイルの料金は高いですよね。
確かにスターモバイルのプランは通信量が多いのですが、月に60Gも使う人ってなかなかいません。
・Sプラン(3G):月額1,980円
・Mプラン(15G):月額2,980円
・Lプラン(25G):月額3,980円
大手のSIMの方が手軽に使えるプランを用意してくれていて便利ですね。
しかもスターモバイルの全てのプランに36ヶ月の契約期間が設けられていて、この期間が来る前に解約すると12,000円の違約金を払わないといけなくなります。
各契約会社が契約期間を失くしている流れの中、この規定はデメリットでしかありません。
スターモバイルのネットワークビジネス
なぜ他にもっと安くて便利な格安SIMがあるのにわざわざスターモバイルを使うのか。
スターモバイル利用者はネットワークビジネスをするのが、目的の方が多いでしょう。
スターサービス株式会社の代理店になると、スターモバイルでビジネスができます。
簡単に言うと、新規会員を獲得する度に、会員に紹介報酬が支払われる仕組みですね。
スターモバイルの代理店になるには色々費用がかかりますが、まず契約時に必要な費用はこちらです。
・初期事務手数料:7,500円
・スターターキット:7,500円
・SIM発行手数料:1,000円
これに加えて毎月かかる費用もあります。
・毎月のSIMの使用料:4,980円
・代理店費用:7,500円
スターモバイルの代理店になるにはスターモバイルの格安SIMを使うことが、条件になっているので、いずれかのプランを契約し続けないといけません。
一方スターモバイルのネットワークビジネスの報酬体系は、どうなっているのでしょうか。
ややこしいので代表的なものだけまとめます。
・サポートコミッション:自分が勧誘したSIM利用者の月額利用料の一部が支給される
・リクルートコミッション:新規代理店を獲得した時に支給される
・デイリーコミッション:新規代理店を3人以上獲得すると支給されるようになる日給
サポートコミッション以外の報酬は、SIM利用者ではなく新規代理店を獲得して初めて支払われます。
スターモバイルの代理店は新規会員獲得数が増えるとともに階級が上がっていき、それぞれのコミッションの金額も上がっていきますが、こちらも新規代理店だけが対象です。
つまりスターモバイルで稼ごうと思えばSIMユーザーではなく新しくスターモバイルのビジネスに、参加してくれるネットワークビジネスの仲間を獲得しないといけません。
そうしないと、代理店として支払う月額費用すら稼ぐのは難しいでしょう。
スターモバイルは潰れる?
中にはスターモバイルは潰れるのではといった噂を耳にした人もいるかもしれません。
ただこれはあくまで噂で、現時点ではそういった兆候は確認されていません。
先ほど触れたように、代理店になって稼ぐのは難しいもののネットワークビジネスを行う会社として、特におかしい点も見当たりません。
特に会員の勧誘活動に関する悪い口コミが沢山見当たります。
ネットワークビジネスに誘われて喜ぶ人なんてまずいないので、勧誘されただけでも迷惑に感じて困惑する人は多いでしょう。
またネットの接続速度が遅いとの口コミも見られました。
口コミを投稿している人たちがスターモバイルに持った印象からいって、やはり勧誘活動は非常に大変になるでしょう。
また会社代表の金家亮さんについては「あの暴落したガクトコインに関わっていた」との噂もあるようですね。
スターモバイルの注意点
ネットワークビジネス自体は違法ではないですし、スターモバイルはネットワークビジネスを行う会社ではあるものの特に怪しくはありません。
ただネットワークビジネスは特定商取引法で規制されているビジネスの1つで勧誘する際のルールが厳しく定められています。
このルールに則って勧誘するぶんには問題ないのですが、ルールを逸脱した場合は行政処分が下されたり、酷いと刑事処分の対象にもなります。
特商法のルールには色々あるのですが、一例をあげるとこうなります。
・ネットワークビジネスの勧誘と告げずに勧誘する
・勧誘する際に商品やビジネスの内容について事実と違うことを述べたり誇大広告を出さない
簡単に言うと、勧誘する相手の不利益になるようなことを避け、誠実な手段で勧誘することを求められているんですよね。
ただ最初のところでも触れましたが、スターモバイルの料金は他の格安SIMの会社に比べて高めの設定です。
これではただ商品を誰かに売ることすら難しくなります。
格安SIMを契約して使い続けてもらったり、新しくビジネス会員を見つけることができなければ赤字になります。
スターモバイル会員の勧誘のしつこさが口コミで上がっていたようにガツガツ勧誘しないと稼げなかったり、最悪の場合ガツガツ勧誘しても稼げなかったりする人が沢山いるはずです。
もともとネットワークビジネスは階層が上の人しか稼げない新規参入者には厳しいビジネスですからね。
せっかく投資したのに稼げないとなると必死になるあまり、特商法の規定違反になってしまうことも考えられます。
相当悪質な件ではあるもののスターモバイル以外のネットワークビジネス会員が特商法違反の勧誘を行ったとして逮捕された例があります。
またここまではいかなくてもスターモバイルのSIMを要らないと言っている人にしつこく勧めたら迷惑がられて距離を置かれますよね。
ネットワークビジネスを始めて友達を失い、親族とも縁を切られたなんて例はごまんとあるので、スターモバイルを始めるなら、その覚悟が必要です。
稼げる見込みとリスクを比べるとスターモバイルの場合どうしてもリスクの方が大きい印象になってしまいます。
まとめ
スターモバイルは格安SIMのネットワークビジネスを行っている会社です。
会社自体は特に怪しくないもののまとまった報酬を得るにはSIMユーザーではなく新規代理店を獲得する必要があるので稼ぐのは難しいのではと感じます。
ネットワークビジネスは特商法のルールに反する勧誘をすると罰則の対象になる可能性があります。
ルールに沿ったうえで稼げるほどの会員を集める人脈が自分にあるのかどうかをよく考えたうえで、参加するかどうか決めてください。