ネットビジネスについて情報収集を行っている方の中には、YouTubeの広告などで「デジタル権利収入」「ネクスト」という言葉を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

「白沢」という人物が紹介・運営を行っているビジネスで、あたかもノーリスクで光学を得られるかのような宣伝がされています。

このような広告を見ると「なんだか怪しい」と感じる方は多いはず。そこで今回はデジタル権利収入の仕組みや怪しい点について解説を行います。

そもそも権利収入とは?

まずは権利収入について簡潔に整理してみましょう。

権利収入とは「自身が保有する権利に対して得られる収入」を指す言葉です。

作家や作曲家の「印税収入」、YouTuberの「動画収入」、株式の「配当収入」など、上記のようなものが権利収入にあたり、一般に「不労所得」と呼ばれることもあります。

デジタル権利収入の運営者「白沢」とは?

次に、デジタル権利収入 ネクストの紹介・運営を行っている「白沢」という人物についての情報をまとめていきます。

この白沢という人物は、過去にも数々の権利収入ビジネスで開発者として紹介されており、「白沢式」「白沢色」「白沢麗輝」など、それぞれの案件で名前を少しずつ変えています。

加えて、今回のデジタル権利収入を含め白沢の関わっている権利収入ビジネスの内容は、すべてほとんど同じものです。

同じ内容のビジネスを、同一人物が名前を変えて扱い続けているのは疑問を感じますね。

デジタル権利収入の詳しい仕組み

ここからは、ネクストのデジタル権利収入の詳しい仕組みについて見ていきましょう。

YouTubeなどでの動画広告では「初期投資なし」「スマホのみの作業」「毎月30万円の収入を得られる」と謳われています。

先述のように「権利収入」とは、自身の持っている権利に基づいて発生する収入のことを指します。そのため当然、ネクストのデジタル権利収入に関しても収入のもととなる権利が存在するはず。

しかし動画広告からネクストの紹介ページを確認しても、デジタル権利収入の仕組みについての記載はありません。

セミナー申込者に向けての詳細動画でのみビジネスモデルが公開されており、それによるとネクストの権利収入は、アプリ・音楽・動画といった「デジタルコンテンツ」の権利収入とのことでした。

ネクストが提供する学習システムを利用してノウハウを学び、それを生かしてデジタルコンテンツを作成、作成したコンテンツを販売して権利収入を得るというのがこのビジネスの大枠のようです

デジタル権利収入に登録後の流れ

ここまで紹介してきたネクストのデジタル権利収入ですが、実際に登録するとどのように進行していくのでしょうか。

ネクストのデジタル権利収入は以下のような流れで進行していきます。

LINEの登録

ランディングページから「白沢」という公式アカウントを友達追加します。送られてくるメッセージの「起動」ボタンを押すことで、「ネクスト権利収入構築セミナー」のURLを取得可能です。

セミナーへの参加

申し込みフォームに必要事項を入力することで、顔出しでのセミナー参加後に3本の詳細動画の視聴が可能となります。この動画内で先述のビジネスモデルやセミナー参加者へのインタビューが紹介されています。

KBPオンライン学習システムの実施

参加後にオンライン学習システムを用い、権利収入を得るノウハウを学んで行く流れのようです。この学習システムを利用するためには数十万円が必要とされています。

デジタル権利収入の疑問点

ここまで紹介してきたネクストのデジタル権利収入ですが、以下のような数々の疑問点があります。

「白沢」という人物の信憑性の薄さ

先述のように、白沢氏は同一のビジネスモデルを名前を変えて焼き直しを繰り返しており、信憑性については疑問が残りますね。

デジタル権利収入ビジネスの再現性

ネクストのデジタル権利収入ビジネスは「学習システムで得たノウハウを用いてデジタルコンテンツを販売する」というものですが、この方法でセミナー受講生が毎月30万円の収入を得られるかは再現性の面で怪しいところです。

ビジネスモデルの不透明さ

ネクストのデジタル権利収入では、実際のビジネスモデルがかなり不透明です。広告視聴後LINEの登録、そこからセミナーを受講してようやく学習システムへとたどり着くことが出来ます。

セミナーの受講には氏名や電話番号といった個人情報の入力が必要なため、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

広告との相違点

広告では「リスクを負わない」「即日にも成果が出る」と謳われているデジタル権利収入ですが、実際には学習システムの利用に高額な資金が必要かつスキルの習得に時間がかかることが予想されます。このように広告の内容とビジネスの実態が乖離している点は怪しく感じますね。

まとめ

白沢氏のデジタル権利収入は白沢氏自身が名前を何度も変えて同様のビジネスを焼き直し続けている点や実際のビジネス内容からもかなり怪しい印象を受けましたね。

誰もがノーリスクで即日に稼げる方法はまず存在しないため、広告に惹かれて登録してしまわないよう十分に注意してください。

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